ブラシの選び方

※写真は本文と無関係です。

以前書いた『ブラシ』では「ドラム・セットを演奏する際に用いる道具の一種で、細いワイヤーを束にし、先端を扇状に広げたもの」と説明しましたが、ブラシに使われる素材はワイヤー(鉄製)の他にナイロン(プラスチック製)があります。それぞれの違いをざっくり書き出すと、以下の通りです。

【ワイヤー・ブラシ】
◯柔らかい音
◯音量小さめ
◯リバウンド弱め

【ナイロン・ブラシ】
◯硬い音
◯音量大きめ
◯リバウンド強め

最大の違いは「音色」で、ワイヤー・ブラシは繊細なプレイに向いていますし、ナイロン・ブラシは迫力のあるプレイに向いています。ジャズやボサノバといったアコースティック楽器中心のアンサンブルで用いる場合はワイヤー・ブラシ、ポップスやロックといった電子楽器中心のアンサンブルで用いる場合はナイロン・ブラシという風に使い分けている人もいます。



★オススメ ライブ




ワイヤー・ブラシはワイヤーの太さや本数によって音色が変わります。ワイヤーが太くなれば硬めになり、本数が増えれば音量が増します。ナイロン・ブラシも同様ですが、ワイヤー・ブラシに比べると種類がありません(メーカーが作っていないため)。

もう1つ、大きな違いとして「操作性」が挙げられます。ワイヤー・ブラシは繊細ゆえにリバウンドがほとんどなく、脱力して叩かないと楽器をしっかり鳴らすことができない。また、保存方法が悪かったり、スウィープ(擦って音を出す演奏方法)時にワイヤーを引っかけたりすると、すぐに折れたり、曲がったりします。安くない楽器なので、慣れるまではナイロン・ブラシを使う方が良いかもしれません。

あとは、ブラシをグリップに固定した「固定式」と、グリップ内部に収納できる「収納式」があります。固定式は安価なものが多いのですが、ブラシ部分を剥き出しのまま保管することになるので、ケースに入れなければ消耗が早くなります。その点、収納式はブラシが長持ちするし、どのくらい収納するかでブラシの長さを調節できるといったメリットがあります。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


上部へスクロール