ドラム・スティックを交換するタイミング

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ドラムを演奏するために必要なスティックは消耗品である。「一度買ったら折れるまで使う」と言う人もいるけれど、使い続けていればスティックの形状は変化する。サウンドやスティック・コントロールにも大きな影響を与えるため、折れる前に新しいスティックに交換するのが一般的だ。

ドラムを始めて間もないころだと、スティックの経年劣化によるサウンドの違いを聞き分けるのは難しいかもしれない。そこで今回は、「見た目でわかるドラム・スティックを交換するタイミング」を3つ紹介しよう。

○チップが欠ける

チップとは、スティックの先端部分のこと。ボール型、スクエア型、ティアドロップ型と、あらゆる種類のチップがあるけれど、一部分でも欠けると音質が安定しなくなる。特にライドを叩くと音の違いが顕著なので、試しに通常の部分と欠けた部分を聞き比べてみよう。通常の部分だとクリアに音が抜けるけれど、欠けた部分ではこもった音色になる。
打面との接地面積が少ないボール型は、ヒットした衝撃が一点に集中するのでチップも欠けやすい。スクエア型も角部分はもろいので注意が必要だ。また、小さなチップも衝撃を分散しにくいのか欠けやすい。長持ちさせたいなら、大きめのチップ、接地面積の大きいティアドロップ型、あるいはナイロン・チップを使うようにしよう。

○ショルダーが削れる

チップからグリップにかけて徐々に太くなっている部分をショルダー(あるいはテーパー)と呼ぶ。クラッシュやハイ・ハットを叩くと徐々に削れて細くなり、音は軽くなるし、振り心地や打感(ヒットした際の感触)も変化していく。耐久度もどんどん減っていくので、細くなればなるほど折れる危険性も増す。下写真のように、なだらかな傾斜がなくなったら交換時期と思って良い。
元々ショルダーが細いモデルだと、削れてから折れるまでのスパンが速い。また、チップを使ってシンバルを叩けるようになれば、ショルダーの寿命も伸びる。あまりにもショルダーの劣化が速い人は、自分のプレイスタイルを見直してみよう。


■左:新品のショルダー / 右:劣化したショルダー

○中央部分がささくれる

品質の悪いスティックやオープン・リム・ショットを多用していると、ショルダー部分からグリップにかけての中央部分が、下写真のようにささくれることがある。ショルダーほど音質に影響を与えることはないけれど、打ちどころが悪いとささくれ部分から一気に折れることがある。クローズド・リム・ショットなど、スティックを逆さに持って演奏する場合、ささくれ部分を握ってしまい、怪我をする恐れもある。
常にチップ側で演奏しているならあまり問題はないけれど、上記のように持ち替えて演奏する場合は速やかに交換するようにしよう。特にヒッコリーがささくれやすいので、気になる人はメイプルやオークなどの固い木材を選んでみよう。


■左:新品の中央部分 / 右:劣化した中央部分

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