小学校の音楽の授業では、「フォルテ」や「メゾ・フォルテ」といった強弱記号を習います。これは文字通り、音の強弱を指示する記号で、フォルテ(f)がつけばつくほど強くなり、ピアノ(p)がつけばつくほど弱くなります。また、メゾ(m)には「半分の」という意味があり、フォルテやピアノがもつ効力を半減させる機能があります。
これら強弱記号には「フォルテは90デシベル以上で」のような具体的な基準はなく、「フォルテはメゾ・フォルテよりも強い」といった相対的な基準しかありません。同じフォルテでも人によって、また、曲によって異なるわけです。今回紹介する強弱の差はあくまで目安ですが、参考になれば幸いです。
僕はスティックの振り幅を変えて強弱をつけています。ピアノが0°(平行)、フォルテが90°(垂直)を基準としていて、中間の45°をメゾ・フォルテとしています。
その他、メゾ・フォルテよりも弱いメゾ・ピアノは20°〜25°、フォルテよりも強いフォルテシモは110〜120°を意識しています。
★オススメ ライブ
難しいのは、フォルテシモよりも強いフォルテシッシモ、ピアノよりも弱いピアニシモやピアニシッシモです。これらの強弱記号をスティックの振り幅だけで調節するのはかなり難しいので、スティックを振るスピードで強弱差をつけるようにしています。角度ほどの差はつけられませんが、ある程度は対応できます。
いきなり全てコントロールするのは難しいので、まずはピアノ、メゾ・フォルテ、フォルテの3種に挑戦してみましょう。この3つだけでもダイナミクスは十分につけられます。