はじめてのジャズ

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ジャズを知らない人でも、マイルス・デイビスの名前を知っている人は多いでしょう。ジャズの音楽史を何度も塗り替えた偉大なミュージシャンですが、はじめてのジャズにうってつけかと言われると素直にうなずけません。「売れているから」という理由で『ビッチェズ・ブリュー』や『カインド・オブ・ブルー』に手を出してしまえば、「やっぱりジャズは難解だ」と敬遠してしまうでしょう。

ジャズをもう少し好意的に受け入れるためには、もっと大衆性のあるジャズから聞き始めると良いでしょう。ただ、中にはジャズとよく似た「ジャズ風」の音楽もあるので注意が必要です(参考『ケニーGで見る、ジャズ音楽の定義とカテゴライズの真意』)。

今回は、初めて聞くのにもってこいのジャズを3つ、紹介しましょう。

1. ボーカル・ジャズ

歌が入っていると聞きやすい」という特徴もありますが、「インストゥルメンタル(楽器だけで構成された楽曲。以下、インスト)に比べて、アドリブ(即興演奏)が短い」というのもボーカル・ジャズの特徴です。インストのジャズでは10分以上ソロをしている楽曲も珍しくありません。その点ボーカル・ジャズは4、5分でまとまっている楽曲が多いため、いわゆるポップスやロック音楽と変わらない感覚で聞けるでしょう

ルイ・アームストロング『Hello Dolly』

フランク・シナトラ『Fly Me to the Moon』

エラ・フィッツジェラルド『Mack the Knife』

2. ビッグバンド・ジャズ

ジャズのジャンルの一種で、通常15名以上の大所帯で構成された楽曲のこと。ジャズの第1黄金期とも呼ばれ、当時はアメリカの大衆音楽でした。ドラム・レッスンでも「『Sing Sing Sing』(後述)が叩きたい」という生徒様が、老若男女問わず多くいらっしゃいます。メロディもキャッチーで、わかりやすいのが特徴です。

ベニー・グッドマン『Sing Sing Sing』

グレン・ミラー『Little Brown Jug』

デューク・エリントン『Take the A Train』

3. オムニバス・アルバム

「コンピレーション・アルバム」とも言い、特定のジャンルやアーティストに限定せず、複数の作品を1つにまとめたもの。入門向けに選曲されたものが多いですし、幅広い楽曲が集められているため、自分好みの曲が見つかりやすいでしょう。ちなみに、櫻井が初めてCDレンタルしたのもジャズのオムニバス・アルバムでした。中でもビル・エヴァンスがお気に入りで、その後、『ポートレート・イン・ジャズ』を借りにいきました。櫻井がドラマーになったきっかけとなったアルバムです。



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