Pearlのドラム【ドラムメーカーあれこれ】

有名ドラムメーカーの特徴を僕の所感で紹介いたします。第3回は『Pearl』(以下、パール)です。

パールは、これまで紹介してきたYAMAHAとTAMAと並んで「国内三大ドラムメーカー」と呼ばれるほど著名なブランドです。「日本の音楽スタジオ、ライブハウスに常設されているドラム・セットのほとんどはパール」と言っても過言ではないでしょう。なぜ常設されていることが多いか、理由は後述するとして、プロで使用している人も多く、「最も身近なドラムの音」と言えるのではないでしょうか。

○音の特徴

パールのシェルは厚く、重量があり、サウンドにもその傾向が表れており、長い音価と、太く丸い音質が特徴です。中低域がよく出ますが、パーツが強固でシェルにぴったりマッチするので、適度に高域も出て扱いやすい楽器と言えるでしょう。パワーもあるので、ロック系の音楽にマッチします。音に柔らかさもあって耳にも優しいので、長時間、叩いても疲れにくい楽器なのではないでしょうか。



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○堅牢なパーツ類

前述した通り、パールのパーツは非常に頑丈で壊れにくいという特徴があります。音楽スタジオやライブハウスで重宝されるのはこのためで、どんなドラマーが扱っても耐えうるタフさを持っているわけです。このタフさはサウンドにも影響を与えていて、たとえばシンバル・スタンドであればシンバルの揺れが抑えられて短い音価となり、ややアタックが前に出ます。

○夢を身近にしてくれる会社

パールと言えば自分好みのドラム・セットを特注できる『マスターワークス』があります。色やサイズだけでなく、シェルの材質やプライ数まで細かく指定できるので、「夢のオーダーメイド」を身近なものにした画期的なラインアップです。パールはエントリークラス(入門者向け)のドラム・セットも数多く生産しており、昨今のドラム・セット販売の主流である「高品質なエントリークラス」と「超高級なハイグレードモデル」の先駆けとなったメーカーと言えるでしょう。

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