5月病

新年度が始まった4月から1ヶ月経ち、新しい生活環境に対して漠然とした不安を覚えたり、無気力になったりする現代病の1つ。特に、環境が大きく変化する新社会人や新1年生に多いとされています。幼稚園に入園したての子が「5月病だわ」みたいなことを言った場合も5月病と見なされますが、まず間違いなく親の影響でしょう。4月生まれの子が生後1ヶ月で「5月病だわ」みたいなこと言った場合も一応、5月病と見なされます。ゾロアスターみたいな子に育ちそうで、親としては戦々恐々でしょう。

この「5月病」という名称も、日本の新年度が4月であるがゆえに名付けられています。海外圏だと9月始まりが一般的なので、「10月病」になります。英語で5月病に相当する言葉は「バーンナウト(Burnout) 」だと思いますが、仮に10月病が一般化されたら「オクタエイク(Octache)」みたいな新語が生まれるかもしれません。

カウンセラーの友人に話を聞いたところ、「4月に溜まったストレスを、ゴールデン・ウィークで上手く発散できないと5月病になりやすい」という風なことを言っていました。気を張って頑張っていた分、長期休暇に入った時に調子を崩しやすい、ということらしいです。日曜夜にサザエさんを見て、「明日仕事行きたくなーい!」と思うのと同じメカニズムですが、こちらは「サザエさん病」ではなく、「サザエさん症候群」と呼ばれています。



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不安や無気力といった状態は、決して異常なものではありません。他人に迷惑をかけなければ、いくら不安や無気力になってもいいのではないか、と僕は思います。たとえ自分に不利益を招いたとしても、結局それが自分の実力というか、限界なのです。そういったマイナス面も含めて自分を認知することができれば、もはや病ではなく武器になります。これぞまさに、怪我の功名、塞翁が馬、災い転じて福となす、です。

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