前回(参考『7拍子のドラム・パターン~概論』)に引き続き、今回はドラムのアプローチ方法について解説します。
どのジャンルにも共通しているのは、7拍子を「4拍子+3拍子(以下、4-3)」あるいは「3拍子 + 4拍子(以下、3-4)」と分解することです。4-3と3-4の見極め方は、コード(和音)やベースのフレーズが4拍目のウラや5拍目で変わっていれば4-3、4拍目で変わっていれば3-4です。
4サイド(4拍子側)では通常のリズム・パターン、3サイド(3拍子側)では3拍子のリズム・パターンを叩きます。3拍子のリズム・パターンは過去のブログにまとめてあるので、ご参考までにどうぞ(参考『3拍子のドラム・パターン』)。
◯オーソドックスなパターン
それぞれロック、ジャズ、ボサノバのパターンです。
Rock Style
Jazz Style
Brazilian Style
◯メトリック・モジュレーション〜基本
3サイドでメトリック・モジュレーションを使えば、途中で早送りしたような効果を与えられます。
Rock Style
Jazz Style
Brazilian Style
◯メトリック・モジュレーション〜応用
「4-3 + 3-4」という計算式のような2小節のかたまりを作り、真ん中に集まった3サイドでメトリック・モジュレーションを使って「通常→早送り→通常」という奇妙なリズム・パターンを叩けます。3小節パターンなので、7拍子というより24拍子のアプローチ方法と言えますが、7拍子の曲にも使えるテクニックです。
Rock Style
Jazz Style
Brazilian Style
◯その他
7/4を「7/8 + 7/8」と2分割して叩くと、1小節内で解決(一巡)します。
7拍子上でずっと4拍子を叩けば2小節で解決します。これを「4/4 + 4/4 + 2/4」と解釈すれば、7拍子上でソロを取るのも容易くなります。
また、以前に紹介した変拍子クラーベ(参考『クラーベ』)から7拍子のルンバも叩いてみました。
7/8 Groove
Solo Approach
Cuban Style
大抵の7拍子はこれらのパターンで網羅できるでしょう。他にも3-4のアプローチがありますし、7/16拍子といったリズムも存在するので、まだまだ7拍子の世界は奥深いです。
PDFは以下のリンクへ。