自作自演自己評価

この間、荷物の整理をしていたら、都内でライブハウス活動をしていた頃の、DVD-ROMが見つかりました。関東の家に置いてきたものだと思っていたのに、ちゃっかり持ってきているところ、なんだかんだ大切な思い出なのだと思います。高校を卒業したころなので、だいたい6年くらい前の映像です。いろいろと衝撃がありましたが、一応他人事も含まれているので、今回は、自分のドラムに焦点を絞ろうと思います。

最初に驚いたのは、ほとんどシングル・ストロークしか使っていなかったことです。フレーズも単調で、ドラムを始めて5年は経っているのに、テクニック的には、1年目の初心者でもできるようなことしかやっていませんでした。そういえば、この時期は、よく「引き出しが少ない」と指摘されていました。ただ、意外とシングル・ストローク・ロールが速く叩けているのにも驚きました。BP<200くらいでも綺麗に決まっていて、正直、今の僕より上手いかもしれません。

一番感心したのは、5枚ほどあったDVD-ROMの映像すべてで、一度もミスをしていなかった点です。正確には、ミスはしているのですが、フォローが上手かったのです。さらに、全体を通して、テンポの「ぶれ」がほとんどありませんでした。もしかしたら、「ミスしない」「テンポ・キープ」を重視するために、テクニックのレベルを下げて、ある種の「完璧な演奏」を目指していたのかもしれません。毎回同じクオリティで演奏するのは、それはそれで凄いことです。ただ、見ていて、心底つまらない演奏ではありました。上手い下手で言えば、「んー、まあ、下手ではないんじゃない?」と言われ、内心で「こいつは絶対上手くならない」と評価されることでしょう。



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正直に言うと、この傾向は、今でもあります。昔から「上手く演奏しよう」という向上心より、「下手な演奏をしないようにしよう」という、後ろ向き志向が根底にあるのです。これは、ドラムを始めた当初、周りがあまりにも上手い人ばかりだったことに起因しているのかもしれません。いくら上手くなろうとしても、周りには勝てない。ならば、違うベクトルで攻めよう、と考えていたわけです。結局、向きが違うだけで、同じことなのですが、当時の僕は、そのことに気がつかなかったようです。

余談ですが、このブログを書きながら「ひょっとして」と思い、改めて荷物の中を探したところ、僕が初めてステージでドラムを叩いた時の録音(MD)が出てきました。高校1年生の文化祭ライブです。今から聞くところですが、悶絶して死ぬかもしれません。アーメン。

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