標準語だと思ったら方言だった言葉

すーすーする」は、九州地方の方言だそうです。「肌にアルコールが付着するとすーすーする」のように使います。「すー」という音の響きから「涼しい」と混同している方がいらっしゃいますが、普通、ポジティブの意味では用いられません。「クーラーがすーすーする」と言ったら「クーラーが気持ちいい」ではなく、「クーラーが効きすぎて寒い」に近いです。しかし、「寒い」ともちょっと違うのです。個人の感覚を表しているのではなく、こう、すーすーした状態を表しているのです。わかります?

こさぐ」もあまり通用しません。「フライパンにこびりついたおこげをこさぐ」みたいに使います。昔はよく「スプーンでこさいだら傷つくからいけん」と注意されました。「削る」より弱く「こする」より強い、みたいな感じでしょうか。爪ではこさげるけど、指ではこさげません。別の言い方をすると「軽く削る」でしょうか。こさぐの方が短くて言いやすいのでは。

」と「つくじる」が方言だと知った時はかなり驚きました。「子どものころは、つをつくじるくせがあって、母にしょっちゅう叱られていた」みたいな使い方をしても、わかる人はほとんどいません。「つ」は「かさぶた」、「つくじる」は「いじる」のことですが、今でも標準語の方が方言っぽく感じます



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ぎりぎり通じるのは「こちょぐる」あたりでしょうか。「すかん」も「好かん」と変換できるので通じやすいです。しかし、「いっちょん」や「せからしか」になると通じません。「なんばいいよるね」は難波を称賛しているわけではないですし、「なんしょっと?」は残りの弾数を確認しているわけではありません。

ここまで書いておいてなんですが、僕は九州に住んだ経験はありません。福岡人の血を半分、受け継いでいるものの、生まれは北海道ですし、関東育ちです。すべてエセです。

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