木村は魔女じゃない

タイトルがなんのこっちゃわからない人は、前回のブログをご覧ください。一応、末尾に解説を載せております。答えがわからなかった方は、ご利用くださいませ。

さて、「魔女」というのは、おとぎ話などに出てくる、魔法が使える女性のことです。マハリクマハリタしているあの子も、テクマクマヤコンしているあの子も、どちらも魔女と言えます。しかし、一般的に、魔女が使う魔法には、邪悪な魔法というニュアンスを含んでいます。ヤンバラヤンヤンしているあの子や、ラミパスラミパスするあの子は、正義のヒロインという立ち位置にいるため、どちらも魔女ではなく、魔法使い扱いされています。

某国の姫を幸せにする、ビビデバビディブーな人は「魔法使い」、某国の姫に呪いをかけたり、真っ黒なドラゴンになって火を噴いたりする人は「魔女」のように思えます。しかし、英語訳では、どちらも「Witch」ではなく「Fairy(妖精)」とされています。つまり、いくら魔法が使えても、人間でなければ、魔女にも魔法使いにもなれないことがわかります。

では、「魔法」とは、何なんでしょうか。魔法は、英語で「Magic」と言います。油性ペンが使える女性は、魔女なのでしょうか。はたまた、象印が作った、軽量でコンパクトな設計のうえに、片手でラクにワンタッチオープンできてとっても使いやすく、「飛び散り抑制機構」の採用で、オープン時にフタについた滴が飛び散りにくく、デスクの大切な書類などを汚さないので、オフィス使いにもおすすめな魔法瓶「SM-SAシリーズ」を持っている女性は、魔女なのでしょうか。

これらは、どれも「魔法のような」というニュアンスで名付けられたものであり、魔法そのものではありません。強いて言えば、人類で最初に油性ペンや魔法瓶を考えた、その発想は、魔法と呼べるかもしれません。しかし、総じて人の役に立っているため、仮に開発者が女性だったとしても、やはり、魔女とはなり得ません。

女性の魅力によって男性を騙す女性を、魔女と呼ぶことがあります。これが、最も現実的な魔女ですが、「騙す」がどこまで邪悪か、判断に困るところです。たとえば、清楚なイメージで売っている女性芸能人が、隠れたところで暴言を吐いていたとしましょう。「隠れたところで暴言を吐く行為」は、たしかに邪悪です。しかし、この場合の「騙す行為」は、「暴言を吐くような人だけれど、清楚であるようにふるまう」という点に限定されます。



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芸能人にとって「イメージ」とは、商品であり、「実際にどういう人間であるか」は、関係がありません。また、イメージを売る行為(つまり、商売)が邪悪だ、とも言えません。イメージを売るのは、芸能人に限った話ではありませんし、売るイメージもさまざまなので、「男を騙す女性は、全員魔女だ」とは、一概には言えないでしょう。

【11月3日のクイズ解説】
問題のおさらい。

野村「この中に魔女は三人います」
木村「この中に魔女は二人以上います」
田村「私はドラムが大好きです」

まず、野村の証言は、「全員が魔女」というものです。これが真実ならば、魔女である野村自身が、真実の証言をしていることになり、矛盾します。野村の証言は真実になり得ないため、「野村は魔女であるが確定し、「魔女はいない」「木村だけが魔女」「田村だけが魔女」「木村と田村が魔女」という可能性がなくなります。「野村だけが魔女」は、木村の証言と矛盾し、「野村と木村が魔女」は、木村が真実を証言しているため矛盾します。

よって、導き出される回答は、「野村と田村が魔女」であり、木村は魔女じゃないことが証明されました。

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