役者はタバコが吸えないとタバコのシーンを面白くできないのか

とあるドラマのシーンで役者がタバコの煙を肺に入れていないのを見て、「役者なんだからタバコくらい吸え」という風なことを意見していた人がいました。匿名だったため正体は不明ですが、きっと役者業に精通した関係者なのでしょう。死体役の人に対しては「役者なんだから本当に死ね」と意見しているのではないでしょうか。

役者の仕事とは芝居であり、芝居とは相手を欺くことです(参考『演技と芝居の違い』)。見る側は役者に騙されたいと思っていますし、フィクションの世界に浸りたいのです。タバコを吸い慣れているはずのキャラクターが煙を肺に入れていないのを見て「作り物だ」と萎えてしまう気持ちはわからないでもないです。

ただ、該当のシーンを見ましたが、特に違和感を覚えませんでした。僕が非喫煙者だからかもしれませんが、それ以上に登場人物の表情とか、細かいしぐさとか、衣装、背景、カメラのアングルなど、注目すべきことが多すぎて肺に入れているかどうかなんて気にならなかったのです。それを確かめるためにドラマを見たのにも関わらず、です。



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とある刑事ドラマでは、主人公の刑事がオートマチック拳銃を持っている写真を広告に使用していました。日本の警察官が扱うのはニューナンブのリボルバー拳銃で、ドラマ内でもオートマチック拳銃は使用されていません。不思議だと思っていたら、インタビューで「(広告に)欲しいのはリアルではなく、イメージだから」と回答されていました。たしかに、拳銃なんてどうでも良くなるくらい、美しい写真でした。

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