作曲する時に意識していること

○相手のニーズに応える

作曲する理由のほとんどは「誰かに聞かせるため」です。その対象はファンだったり、依頼主(発注先)だったり、先生だったり、あるいは、自分自身だったりするでしょう。聞かせる相手がいる以上、そこにはニーズが生まれます。ファンが求めるものの多くは売上で測れますが、良い意味で期待を裏切ることも必要になってくるでしょう。依頼主も同様で、発注内容に書かれていない部分を読み解く力が必要になります。先生を満足させるには、普段からしっかりと授業を聞く必要がありますし、自分自身のために作曲する場合は「なぜ作曲する必要があるのか」という理由がとても大事になります。

○ドラマーらしいアイディアを含める

僕はドラマーのキャリアが長いため、ドラマーらしい作曲が得意ですし、聞いている人、依頼する人もそこに期待していらっしゃる場合が多いです。ドラマーらしいアイディアとは、主に変拍子やポリリズム、メトリック・モジュレーションといったテクニックを指します。この際に注意しているのは、「コード進行やメロディをなるべくシンプルにする」という点です。音楽の3要素すべてを複雑にしてしまうと大衆性が失われ、いわゆる「売れない楽曲」になりがちだからです。



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○「明るくなりたがっている感」を出す

これは単純に、個人的な好みです。底抜けに明るい曲は目がくらんで聞いていられませんし、かといって暗い曲も重くてしんどくなります。暗闇から光へ手を伸ばしているような、眩しさの中にも影があるような、そんな曲が好きでよく作っています。具体的なテクニックを挙げると、マイナー調へのモーダル・インターチェンジがあります。特に♭Ⅶメジャーは「明るくなりたがっている感」が強く、つい多用してしまいます。

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