仕事を引き受ける基準とは

専門学校へ通っていたころ、先生が「演奏の仕事を引き受ける基準」を教えてくださったことがありまする。彼いわく「報酬、音楽、(一緒に演奏する)人のいずれかが良ければ引き受ける」とのことでした。「良い」が具体的にどのくらいの値を指すのか気になりましたが、感覚的に決めているのかもしれません。

数値化できないもの(この場合、感覚)は基準になりにくい気もしますが、項目を複数用意するのは妙案だと思いました。満足いく報酬の仕事ばかりではありませんし、業務内容(音楽)や人を選んでいては仕事の幅を狭めることになります。かといって、なんでもかんでも仕事を引き受けていては効率が下がるでしょう。取捨選択のためにも、ある程度の基準は必要です。

僕の場合、仕事を引き受ける基準は以下の2つです。冒頭の先生と違い、どちらの基準も満たしていることが仕事を引き受ける条件にしています。

〇時間

僕の本業は音楽講師業です。そのため、演奏業よりも講師業の方が優先順位を高くしています。また、クリスチャンなので日曜日には礼拝があり、仕事を入れるのは原則夕方以降に限定しています(参考『櫻井ティモはクリスチャンである』)。たとえばレッスンの前、深夜にリハーサルなりレコーディングなりの仕事を入れてしまうと、睡魔に襲われてレッスンのパフォーマンスが落ちる可能性があります。このように、講師業に差し支える仕事も引き受けることができません。たとえそれが、高収入かつ素晴らしい音楽で、素敵な人との仕事であってもです。



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〇信仰

前項にも書いた通り、僕はクリスチャンです。まずないと思いますが、反宗教を目的とした楽曲やイベントなど、自らの信仰に背くような仕事を引き受けることはできません。逆に教会の賛美隊など、信仰を目的としている場合は無条件で引き受けます(そもそも仕事として扱わないでしょう)。信仰は数値化できない基準と思われがちですが、クリスチャンには聖書という基準があります。いわば170万文字ある巨大なルールブックです。

実はこの2つの他に「信頼」があったのですが、これは感覚的なものだ、と今回考えを改めることにしました。

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