不器用な人の悩み

何をやっても上手くいかない、不器用な人がいます。周りをイライラさせたくて、わざとやっているのではありません。大抵の人は自分の不器用さを自覚しており、新しく何かを始める時は緊張して身体が硬くなります。その硬さが腕を鈍らせるのです。

人間、何かしらの不器用を背負って生きているものだと思います。得意なものでフォローしたり、苦手を克服したりするわけです。しかし、不器用な人はやることなすことすべてが不器用なので、フォローしようがありません。克服すら不器用なのです。

一番の悩みは結果が出ないことかもしれません。やってもできないから、モチベーションも上がりません。「やる気はあるのか」と咎められても、「なきゃ駄目なのか」と腹が立つだけです。常に低いモチベーションで取り組まなければならないので、苦痛です。

また、性格が不器用だと周りも自分も苦しい思いをします。言いたくないことを言って（正確には、本来の意図とは異なる伝え方をして）しまう、あるいは、言わないように口をつぐんでしまいます。僕は後者のタイプです。「言葉にしなければ傷つけない」と思っていましたが、言葉にしないことで傷つけることもあると知ったのは、ずっと大人になってからです。