フィル・インの作り方 part2

前回(『フィル・インの作り方 part1』)に引き続き、フィル・インの作り方について。今回は「1つのフレーズをどのように変化させていくか」にフォーカスを当てて解説します。4拍子の曲を想定し、まずは以下のような2拍フレーズ(EX-1)を選んでみましょう。

基本フレーズ

1つ目のアプローチは、音の長さを変えること。2拍フレーズは、倍の長さにすれば1小節フレーズ(EX-2)になります。このフレーズはテンポが遅くなったように聞こえるため、リズム・パターンがハーフ・タイム・フィールに変化するセクションの前で使うと効果的です。元のタイムに戻る時は、元の長さのフレーズ(2拍フレーズ)を使えばスムーズに移行できます。このことからもわかるように、「1小節フレーズを半分の長さにしたフィル・イン(2拍フレーズ)」は、ダブル・タイム・フィールへの移行に最適です。

長さ

2つ目のアプローチは、叩く場所を変えること。基本的にはタムを使って高い音程から低い音程に向かいますが(EX-3)、その逆(EX-4)やキックを絡める(EX-5) など、豊富なバリエーションがあります。シンバルを絡める場合はキックも同時に演奏すると効果的です(EX-6)。また、「いろいろ叩いているようでどれもスネアからフレーズが始まっている」という風にならないよう、注意しましょう。
場所

3つ目のアプローチは、発音のタイミングを変えること。上記の例はすべて3拍目のオモテからフレーズが始まっていますが、他の拍(EX-7、EX-8)から始めたり、ウラ拍から始めたりすると印象が変わります(EX-9) 。



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タイミング

4つ目のアプローチは、回数を変えること。2拍フレーズを2度繰り返せば、1小節フレーズになります。同じフレーズをただ繰り返すだけでは単調になりやすいので、2回目はアプローチを変えると良いでしょう(EX-10、EX-11)。

複雑怪奇なパターンを追及するのも一手ですが、まずは単純明快なパターンをどこまで深く掘りさげられるかが基本となります。

フィル・インの作り方 part2(クリックでダウンロード)

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