ドラムは運動になるのか

健康診断や健康番組のアンケートで「週にどれくらい運動していますか」という設問が出される時があります。日常的に運動しているかどうかを訊ねられているのですが、こういった場合、ドラムの演奏は運動に含めていいのでしょうか

ドラムは両手両足を使って演奏する全身運動、ひいては、呼吸をしながら演奏する有酸素運動です。お年を召された方の中には「運動がわりに」という理由でドラムを演奏していらっしゃる人もいます。おまけに、リズム楽器という性質上、音楽的要素よりも運動的要素が強い楽器です(参考『リズムだけで音楽は成立するのか』)。こうして見ると、ドラムは楽器ではなくトレーニング・マシンなのではないでしょうか。つまりドラマーは、アスリート並みに身体を鍛えているのです。

ただ、「どこまでの運動を、運動とみなすか」という定義の問題はあります。息を吸って吐く、これも運動です。しかし、呼吸を運動に含めてしまうと、この世の誰もがアスリートになってしまいます。徒歩(ウォーキング)は運動に含まれるようですが、歩いている人はみんなアスリートなのでしょうか。この辺の基準が曖昧なので、ドラムが運動なのかどうか判断に困ります。なおドラムの演奏は、歩く以上の筋力を使いません(参考『フォーム』)。



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運動の定義を「汗を拭くか否か」にしたらどうでしょう。ただ歩いているだけでは、拭かなければならないような汗はかきません。ドラムの演奏も、玉の汗をかくほど動いていればスポーツの一種とみなしても良いのではないでしょうか。ただこの場合、夏はじっとしているだけでも運動になってしまいますし、水泳は運動でないと見なされてしまいます。うーん。

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