オリジナリティのある演奏とは

楽器演奏に限らず、あらゆる分野に通じることだと思いますが、基礎を身につけた後に求められるのはオリジナリティ(独創性)です。「その人ならではの要素」を演奏によって表現できれば、他人には真似できない、自分だけの強みとなります。

現代は、オリジナリティを出すのが非常に難しい時代です。というのも、歴史があるゆえにアイディアが出尽くされているため、パイオニア(先駆者)になるのが困難だからです。よほど奇抜なことでもしないと、オンリーワンにはなれないですし、なったところで大衆に受け入れられなければ商品になりません。かといって、良い塩梅のオリジナリティには先駆者がいるため、どうやっても後発になりがちです。

これからの時代を生き抜くためには、1つのオリジナリティを極めるのではなく、複数のオリジナリティを使い分ける技術が求められてくるでしょう。尖った奇抜なスキル1つだけでは受け入れられなくても、それが2つ3つもあって混じり合えば人気が出るかもしれません。

楽器演奏でオリジナリティが出せるのは、主に以下のポイントが挙げられます。

○フレーズ
○音色
○見た目



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それぞれの項目で、80%くらいは演奏者のテクニックによるものですが、20%くらいは使っている楽器によるでしょう。大枚をはたいて高い楽器を買うミュージシャンが多いのは、これが理由です。お金を払うだけで20点ももらえるわけですから、買った方が楽なのです。

ただ、ドラマーの場合、現場のドラムを借りて演奏することが多いので、楽器によるオリジナリティはチューニングとスティックくらいしか出せません。そういう意味で、スティックとペダルは操作性よりも音色で選ぶと良いかもしれません。なんにせよ、オリジナリティのためにはテクニックを磨く必要があります。

テクニックを身につけるのはそこまで難しくありませんが、どんなオリジナリティを目指すか、ゴールを見出すのは簡単ではありません。ポイントは「いかに抽象的に捉えるか」、そして、「抽象を具現化できるか」なのですが、この辺についてはまたいずれブログで取り上げたいと思います。

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