エジソンはえらいひとなのか

トーマス・エジソンは、電化製品を中心に数多くの発明を残した、アメリカの発明家です。「天才とは、1パーセントのひらめきと、99パーセントの努力である」という、有名な言葉によって、「どんな努力も、1パーセントの才能の前にひれ伏す」という、世の無情を的確に表した人物でも知られています。彼の最大の功績は、電力システムの事業化、つまり、「専門的知識のない人でも、電気を容易に使えるようにしたこと」です。「スイッチを押せば、誰でも電気がつけられる」といった、当たり前を作った人と言えます。

さて、このエジソンを「えらい人」と歌った人(たち)がいます。あの、ピーヒャラしている人です。前述の通り、エジソンは、多くの発明を生んだ「すごい人」です。しかし、はたして「すごい」と「えらいは、同義なのでしょうか。しかも、ピーヒャラしている人は、「そんなの常識」と言い切っています。そんなポンポコリンな話があるのでしょうか。今回は、「えらい」とは何か、タッタタラリラ考察していきましょう。

「えらい」という言葉を辞書で引いてみると、「高い地位にあるさま。大きな勢力をもっているさま」と載っていました。「えらそうな上司」「おえらいさん」など、最もポピュラーに使われているのが、この意味でしょう。他にも、「体調が悪い状態」といった意味もあり、「しんどい」「だるい」「きつい」「こわい」「たいぎい」と並ぶ、方言の一種です。ひょっとしたら、ピーヒャラしている人は、名古屋府民なのかもしれません(参考『名古屋府』)。



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「えらい」には、「普通よりもすぐれているさま」という意味もあります。よって、「エジソンは、えらい」は、真です。ちなみに、「すごい」は、もともと「ぞっとする」「恐ろしい」という意味で、ネガティブな表現で用いられる言葉でした。今でいう、「やばい」に相当します。そういえば最近、「これはひどい」という言葉がよく使われていますが、これも、「面白い」という意味で用いられているので、ポジティブな表現と言えます。

そのうち「ひどい」という言葉も、「やばい」みたいな使い方をされるかもしれません。フライングして、「酷い顔だね」と言わないように気をつけましょう。パッパパラパされること請け合いです。

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