やりたい音楽、やりたくない音楽

音楽仲間と話していると、「〇〇は自分のやりたい音楽とは違う」みたいなことを言うミュージシャンがいます。「〇〇」の中には特定のジャンルやアーティスト、あるいはシチュエーションが入り、「レッスンで扱っている曲は自分のやりたい音楽ではない」のように、自分の環境を呪う際の常套句になっています。

ミュージシャンも人間ですから、やりたくないことがあるのは仕方ないことかもしれません。ただ、「やりたくない」というネガティブな気持ちはモチベーションを下げ、パフォーマンスを低下させる恐れがあります。実際によくある例で、「ロックやポップスに興味がないばかりに8ビートが叩けないジャズ・ドラマー」がいます。憂慮すべきことだと思うのですが、そもそもやりたくないわけですから、パフォーマンスが下がったところであまり気にならないのかもしれません。



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「パフォーマンスが下がるなら無理にやらなくても良いのでは」と思いますし、そもそも「やりたくないのにどうしてやろうとするのか」とも思いますが、仕事となるとそうも言っていられないのかもしれません。しかし、一般的にやりたくないものをやりたくないまま、パフォーマンスを維持して演奏するのは長続きしません。ミュージシャンになるのは簡単ですが、続けるのが難しい理由の一端がここにあります。

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