男性ボーカリストが少ない理由

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バンド活動していた10代、20代の時は周りにごまんといたけれど、専門学校、音楽大学、ドラム講師と歳月を経るたびに男性ボーカリストの数は減っているように思える。いたとしても他にメインとしている楽器があって、「実は歌も上手い」みたいにサブ楽器扱いのケースが顕著に見られる(参考『サブ楽器』)。特にギタリストやトランぺッターに多いのではないか。

男性は歳を取るとボーカルへの欲求が薄れる可能性も考えたが、中学時代の合唱の授業を思い返すと、まともに授業を受けている男子生徒は一握りだった。櫻井の中学がたまたまそうだったのかと思いきや、どうやらこのような傾向は全国的に見られるようだ。櫻井は男だが、どちらかと言えば一握り側の人間だったため、一般的な男子生徒の傾向はよく理解できない。端から観察する限り、群れるのが嫌いというわけではなさそうだ。

専門学校のころはまだ幾人かボーカリスト志望の学生がいたし、クラシック系とはいえ、男性のボーカル講師もいた。ところが、音楽大学となるとボーカル専攻の男子生徒はおろか、男性のボーカル講師もいない。櫻井が勤める音楽教室も、ボーカル講師のほとんどは女性である。

ひょっとしたら同性の先生に教えてもらいたいという人が多いのかもしれない。同じ人間とはいえ、男性と女性は身体の作りが違う。もちろん、女性のボーカル講師はそれ理解した上で男性ボーカリストにレッスンする技術を持っているけれど、レッスンを受ける側としては「同性であるに越したことはない」と考えてしまうわけだ。これはボーカルに限らず、他の楽器にも通ずるところである。

「女から教えを乞うなんて男らしくない」という、男性特有の考え方を持っている人もいるかもしれない。「歌なんて教わらなくても歌える」と主張する人もいるだろう。男性ボーカリストが少ないのは、男性の多くがこのように思っているからなのだろうか。

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