推しに会えるのが羨ましい

推し」という言葉が浸透してきました。「推す」という動詞を名詞にしたもので、「推薦」の「推」と同じ字であることからわかるように、対象(多くの場合、人)の能力を高く評価する様、あるいは、対象を第三者へ好意的に紹介する様を表した言葉で、転じて、自分が高く評価している対象そのものを表す言葉として用いられています。端的に言えば「お気に入り」と同義でしょう。

この「推し」という言葉が最初に広まったのはアイドル業界だそうです。「ミーちゃん派」「ケイちゃん派」のような文化は過去からありましたが、近年のアイドルは数十人規模でメンバーがいるため、白羽の矢を立てなければ埋もれてしまい、いわゆる「ファンの寵愛」が激化した末に「推し」という言葉が広まったのではないか、と想像できます。

使いやすい語句ということもあって、今では各方面で耳にする言葉となりました。音楽業界も例外ではなく、好きな曲や好きなバンドを「推し曲」「推しバン」と言っている人を目にすることも珍しくありません。そのうち、好きなミュージシャンを「推しミュ」、好きなドラマーを「推しドラ」と言ったりするのでしょうか。程度を甚だしくして「ものすごく推せるドラマー」なら、「もしドラ」と略せそうです。



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僕にも推しミュや推しドラがいますが、残念ながら会いにいけません。僕が生まれる前に亡くなっていたり、すでに引退していたりしている方がほとんどだからです。作品が残っているので不満はないのですが、もし実際に会えたなら、今以上に影響を受けたかもしれません。

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