嫌いな音楽

Pocket

音楽に限らず、趣味嗜好は人それぞれである。自分にとっては好きなジャンルでも、他人がそうであるとは限らない。また、自分にとって受け入れがたいアーティストであっても、それを好んで聞いている人が存在する。そして、人はこれらの「好き」「嫌い」といった気持ちを共有したいという心理が働くようだ。「群れていたい」という野生が働いているのかもしれない。

しかし、特定のアーティストやジャンルを肯定する人と、否定する人が互いの主張をぶつけ合っている様子がたびたび(主にネット上で)散見される。わかりやすく前者をファン、後者をアンチとしよう。彼らの言い合いを見ているの、ほとんどの場合、ファンがアンチに噛みついている。感情的になっているのも、どちらかと言えばファン側だ。

たとえば、とあるバンドの演奏動画に「ドラマーのテンポが悪い。海外じゃ通用しない」みたいなコメントをアンチが書いたとしよう。それに対してファンは、「じゃあお前が叩けよ」とか「あんたは海外で成功してんのかよ」といったコメントを返す場合が多い。これはアンチへの攻撃だ。贔屓にしているバンドの擁護になっていないし、反論にもなっていない

「同じ気持ちを共有したい」という思想は理解できるけれど、だからと言って、自分と違う気持ちの人を排除していいわけではない。良い点が見つけられないアンチの目は曇っているかもしれないが、悪い点を受け入れられないファンの目もまた曇っているのではないか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA