他人の目が気になって演奏に集中できない時の対処法

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いわゆる「本番に弱い」という人に理由を訊ねてみると、「他人の視線や動きが気になって集中できない」と言う。自分1人だけなら上手くできるのに、誰かに見られていると意識すると緊張してしまい、普段通りパフォーマンスできなくなるそうだ。ミュージシャンの場合、「観客」はもちろん、一緒に演奏する「バンド・メンバー」も他人の目となりうる。自宅ミュージシャンでもない限り、超えなければならない壁となるだろう。

たとえば、「心頭滅却すれば火もまた涼し」がごとく、「音楽に没頭する」という手法。周りの音に耳を傾ければ客席の物音も聞こえなくなるし、楽譜に集中すれば他人と目が合うこともなくなる。パフォーマンスのクオリティも上がるだろう。しかし、本人からすれば「音楽に集中したいのに他人の目が気になる」のであって、「他人の目が気になるから音楽に集中する」では何の解決にもなっていないと思う。

この問題を解決するための方法は2つある。1つは他人の目をなくすこと。「目隠しをしてもらう」「照明を消して真っ暗にする」「演奏中は退席してもらう」などが挙げられるが、これらはいずれも物理的なものであるし、他人の行動を制限するものなので、あまり現実的でない。

もう1つは他人の目が見ているものをなくすこと。つまり、観客やバンド・メンバーが見ている「自分自身」を消すわけだ。もちろん「透明人間になる」「幽霊になる」など、存在を完全に消すことはできない。せいぜい「音数を減らす」「音量を絞る」など、目立たないように工夫するくらいだろう。

櫻井は、「誰も櫻井のドラムなんか聞いていない」と考えている。注目を集めるほど上手くないし、誰かに聞いてもらいたいという欲求もない。そもそも、ドラムという楽器自体に魅力がないから「ドラムを聞きたい」なんて物好きはめったにいない(ドラマーくらいだろう)。いつも「早く終われ」と思いながら演奏すれば、他人の目を気にすることもなくなるのでは。

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