フット・ペダルの選び方

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フット・ペダル(以下、ペダル)とは、ドラム・セットの中で低音楽器に位置する「バス・ドラム」を演奏する際に必要な器材のこと。細かい仕組みは器材によって異なるが、「フット・ボード」と呼ばれる板の先に、「ビーター」というバス・ドラム専用のバチが取り付けられており、フット・ボードの動きに合わせてビーターが運動し、バス・ドラムの音を鳴らす、というのが大まかな構造である。スティック同様、ドラマーの身体の一部となって機能する器材であり、スティックの次に購入されることが多いドラム器材である。

今回このような記事を書いているのは、「ティモ先生がペダルを買う時の基準を教えてください」という依頼があったためである。主格が「ティモ先生」、つまり櫻井になっているけれど、依頼主が本当に訊きたいことは「私(あるいは、私たち)がペダルを購入する際に目を留めるべき点」であると想像する。よって、「パーツや構造によってもたらされる特性」や「限定したメーカー名、品番」などの客観的かつ具体的な情報を期待しているものと思われる。そういった情報は、ネットなどで集めて統計を取った方が良い。多少時間はかかるが、少なくとも一個人に訊くよりは正確で情報量も多い。無駄にはならないはずだ。

万に一つもないと思うけれど、本当に言葉通り櫻井個人の基準が知りたいという可能性もある。ペダルに限った話ではないけれど、櫻井が物を買う時の基準は、「本当に必要かどうか」である。これは、「どういった商品か吟味する」ということではなく、「どういった状況か判断する」という意味である。また、「必要かどうか、と迷っている時点で不要である」という基準もあるため、買うよりは買わないことの方が多い。これらを他人に適用すると、「訊ねている時点で買うべきでない」となる。余談だけれど、服の買い物時に選択肢を複数挙げて「どれがいい?」と訊いてくる女性に対しては「どれも似合っているよ」と答えるのがベターらしい。櫻井の場合、素直に返答すると「すべて却下」となるけれど、相手の気持ちも考えてオブラートに「今挙げた商品以外」と言うと思う。

話をペダルに戻し、もう少し具体的な例を出そう。ドラマーにとってペダルとは、商売道具である。ゆえに、「そのペダルを買うことでどれくらいの収益を生み出せるか」は考慮すべき点、基準になると思う。たとえば、稀少なペダルは持っているだけで広告価値があるし、ツイン・ペダルの専門性は仕事の幅を広げる。自宅でペダルが使えるなら練習時間を稼ぐこともできる。この段階ではまだ収益は発生していない。コマーシャルをし、仕事の幅を広げ、技術を高めることで具体的にいくら稼げるかが重要である。

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