ギャンブル

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国語辞典では「賭け事。ばくち」としか出ないが、英英辞典では「リスクを伴いながらも成功を願う行動や計画のこと(gamble – an action or plan that involves a risk but that you hope will succeed) 」と定義されている。つまりギャンブルとは、以下の条件を含んでいることがわかる。

1. 具体的な行動、あるいは、計画であること
2. 成功とリスク、両方の可能性があること
3. 「ギャンブルする人」の目的は成功であること

日本でも広く知れ渡ったギャンブルである「宝くじ」は、「くじ(券)を購入する」「当選して賞金を手に入れる」といった具体的な行動、計画に基づいている。宝くじの成功とはくじの購入額を上回る賞金を手に入れることであり、当選する前にくじを購入する(出資する)行為がリスクと言える。たとえば、「このくじの紙自体が欲しかった」という理由でくじを買った場合、「くじを買う」という行為にリスクが発生しないため、ギャンブルになりえない。また、「勝っても負けてもいい」という理由で宝くじを買った場合は成功を目的としているとは言えない、あるいは、具体的な計画でないため、やはりギャンブルになりえない。

ギャンブルというと、前述の宝くじやパチンコ、スロット、麻雀、競馬など、「少ないアクションによって大量の金銭を得ようとする行為」というイメージが強い。姑息とか卑劣といった印象を持たれることもあるけれど、本来の意味においては、どれだけアクションを起こしてもよいのだ。多くの人が行なっている「労働」も、アクションの量は多いが極めてロー・リスクなギャンブルであると言える。良い言い方をすれば、「勝負」だろうか。

ミュージシャンという職業は、ミュージシャンになること自体がギャンブルである、と考えられていることもある。上手くなければプロのミュージシャンとしてはやっていけない、と思われているようだ。ある意味でそれは真なのだけれど、「上手くなる」というのは具体的な行動ではないため、少なくともギャンブルにはなりえない。これが「著名なミュージシャンとのコネクションを作る」とか「音楽教室の採用試験に合格する」くらい具体的になるとギャンブルと言えなくもない。逆を言えば、具体的な行動や計画がない人はそもそもギャンブルにならない、とも言える。戦い無き者に勝利はない。

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