はじめてのツインペダル

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ツインペダルを始めたのは、ジャズを学んでいた大学時代である。ドラム講師になったら「ツインペダルを教えて欲しい」という生徒が来るに違いない、という需要を見越してのことだった。初めて買ったのはAmazonに売っていた「Sonic」という、聞いたこともないメーカーのツインペダルで、100ユーロもしなかったと思う。本体がびっくりするほど重たいし、踏んだ感触も信じられないくらい重い。日本に帰ってきてdwのツインペダルを買ったけれど、左右のペダルが同じ踏み心地であることにいたく感銘を受けた。

最初は「両足でバス・ドラムを踏む」という感覚に慣れるため、ひたすらチェンジ・アップを練習した。足がある程度動くようになったら、足の連打をキープしたまま手の速度を上げる、メトリック・モデュレーションを応用したような練習も思いついた。どういった練習方法か動画を交えて解説しようかと思ったけれど、夏場に撮れるものではないので、もう少し涼しい季節になったら撮るかもしれない。しらんけど。

実技と併せて歴史も学んだ。ツインペダル(正確にはツーバス)の起源がジャズ・ドラマーのルイ・ベルソンであることは知っていたけれど、深く調べたことはなかったため、彼の経歴やソロを分析し始める。これをまとめたものが大学の卒業論文となった。櫻井にとっては将来の需要も満たせるし、大学の課題も終わらせられるので、一石二鳥であった。

初めてツインペダルを使ってステージに立ったのは大学の卒業試験で、曲は自分のオリジナル曲(参考『花緑青』)だった。「Kill the King(RAINBOW)」は速くて踏めないけれど、自分の曲だったらテンポを落とせる。せっかく練習しているのだし、他に誰もやらないだろうから面白いだろうな、という魂胆があった。

ドラム講師業に備えて始めたツインペダルだったけれど、いざ始めてみるとちっとも需要がない(参考『音楽講師業を始めて予想外だったこと』)。時間をかけて練習した割に、めっきり使わなくなってしまった。つい最近「紅(X JAPAN)がやりたい」という生徒様が出てきて、意気揚々とコピーして動画も撮ったら汗だくになって身体を壊した。軽いトラウマである。

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