どうしてマリオはミュージシャン業をしないのか


任天堂のキャラクターの中でも特に著名なのが、マリオです。1985年に発売された『スーパーマリオブラザーズ』の大ヒットをきっかけに世界中で名を馳せるようになり、今やオリンピックの閉会式で総理大臣と一緒に登場するなどの活躍を見せています。

マリオといえば、ゲームによって様々な職業に転職することで有名です。最も有名なのは「配管工」で、他にも「医者」「考古学者」「画家」「ダンサー」「テニス選手」「プロゴルファー」「レーサー」など、芸術からスポーツまで幅広くこなす、ガチャピンもびっくりのマルチプレイヤーなのです。

そんなマリオも、なぜか「ミュージシャン」だけはメインに扱わないのです。『ダンス・ダンス・レボリューション・ウィズ・マリオ』があるのですから、「マリオ・ギターフリークス」とか「ドラムマリオ」みたいな音楽ゲームがあっても良いのではないでしょうか。「ひょっとして、楽器が弾けないのか」とも思いましたが「マリオ・パーティ・シリーズ」内のミニゲームでは楽器を弾いたり、指揮をとったりしています。つまり、マリオは音楽的才能や技術に恵まれていながら、ミュージシャン業で働くことを避けているのです。

今回は、マリオの性質を分析し、彼がミュージシャン業を避ける理由になっていそうなものをピックアップしました。

○手袋を外したくないから

マリオのトレードマークといえば「M」と書かれた赤帽子ですが、実はそれ以上にマリオが手放さないものがあります。それが「白い手袋」です。たとえば、定番アイテムである「ファイヤーフラワー」を取ると、マリオの赤帽子は白帽子に変化します。また、「カエルマリオ」や「たぬきマリオ」など、着ぐるみ系の衣装では赤帽子を装着しません。ところがマリオは、ここに挙げたいずれのフォームでも白い手袋をはめているのです。例外は『スーパーマリオブラザーズ』のゲーム内(パッケージでは着用している)と、『パンチアウト』のレフェリーを務めている時くらいです。どちらも初期のマリオであり、それ以降は必ず白い手袋を使っています。



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このことから、マリオ自身は白い手袋がトレードマークだと思っており、黎明期に見られていたような例外を認めなくなったことが想像できます。すると、手袋を外さなければできない職業は、徹底的に避けなければなりません。弦楽器は当然弾けませんし、マリオの手袋のように分厚いものだと鍵盤楽器や打楽器も難しいでしょう。唯一できるのはボーカリストでしょうか。そのうち「マリオマイク」みたいな音ゲーが任天堂から発売されるかもしれません。

○1人で演奏するのが難しいから

基本的にマリオは単独行動を好みます。ピーチ姫が誘拐された時も1人で助けに向かいますし、『スーパーマリオブラザーズ3』などで弟のルイージが登場しても別行動です。『ドクターマリオ』も1人で除菌しますし、『マリオカート』では一時期2人乗りを許していた(『ダブルダッシュ』)ものの、次作以降は採用されていません。テニスなど、スポーツのダブルスはルール上仕方がないため、泣く泣く条件をのんでいるのかもしれません。『マリオRPG』は、あの話自体が演目であると考えられます。バンドもオーケストラも、人間1人では演奏できません。できるのはカラオケと、独奏と、弾き語りくらいでしょう。前述の手袋問題もあるので、独奏と弾き語りは絶望的です。やはり「マリオマイク」が出るのではないでしょうか。。

○儲からないから

忘れてはいけないマリオの特徴は、「コイン集めのプロである」ということです。アメリカの経済紙『フォーブス』によると、マリオの総資産は10億ドルとのことです。これは、サントリーの会長と同じくらいの額になります。それだけ金儲けの嗅覚があるマリオだからこそ、職業選びにも余念がありません。医者やスポーツ選手など高給取りの仕事が多いことからもそれが伺えます。ミュージシャンのような将来性のない職業はお呼びでないのかもしれません。これまで多くの冒険をしてきたマリオでさえ、「先行き不安」という冒険はしたくないようです。

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