「本気を出す」って何?

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辞書いわく「本気」とは、「まじめな気持ち、真剣な気持ち」のこと。「本気を出す」は、態度にすれば「まじめに取り組む」という意味になるけれど、言葉にすると「真剣な気持ちを表す」という意味になる。噛み砕いて言えば「まじめアピール」だ。使い方によっては「結果は出せませんでしたが、本気を出した点は評価してください」という、いわゆる「逃げの姿勢」にもなる。

同義語には「やる気」がある。たとえば、学校の先生が「やる気あんのか!」と言うのは、暗に「本気を出せ」という命令である(この場合、求められているのは言葉ではなく態度である)。教育には結果よりも過程を重んじる傾向があるため、こういう言い方になるのだろう。大人になればなるほど「結果を出せ」に変化していくのではないか、

対義語として「遊び」が挙げられることがある。たとえば、「音楽のプロを目指している」という意味で「本気で音楽をやっている」と言うのに対し、「趣味として楽しんでいる」という意味で「遊びで音楽をやっている」と言う。まるで遊ぶことが真剣でないような言い草である。

また、「自分が持っている本来の実力」という意味で「本気」を使っている人が多数見受けられる。「ちょっと本気出すわ」と言えば、「今までのは手を抜いていたのであって、本来の実力はこんなものではない」という意味になるわけだ。悪役か、登場したてのヒーローが言いそうなセリフである。格好つけているつもりなのかもしれないけれど、子どもの「ごっこ遊び」とほとんど変わらない。

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