黒いスティックの特徴

一部の例外を除き、ドラムスティックのほとんどは木製です。そのためスティックは普通ナチュラル・カラー(木の色、木目)なのですが、商品によって白や赤といったバリエーションがあります。中でも人気なのが「黒いスティック」です。「見た目が格好良い」という理由で使っている生徒様が多いのです。

スティックの色は使っている木材に反映されるので、黒いスティックは黒い木材を使っていると思いきや、通常のスティックにラッカー塗装をしているだけです。他の色も同様で、ラッカーの色を変えているだけで中身は普通の木材です。そのため、演奏しているうちにラッカーが削れてナチュラル・カラーが浮き彫りになっていきます。黒い状態を保つためには黒い木材を使うか、黒い材質を用いた非木材のスティックを使うしかありません。

色のいかんに問わず、スティックは湿度による曲がりを防いだり、耐久性を高めたりするためにラッカー塗装が施されています。中にはラッカー塗装を施さない商品もありますが、ナチュラル・カラーのスティックであっても普通は透明なラッカーを塗ってあります。



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黒いスティックの場合、このラッカー塗装が分厚くなる傾向にあります。塗装が分厚くなると、湿度や衝撃に強くなる一方、木材自体が振動しにくくなるため、音質が固くなるとされています。また、手が濡れていると滑るため、汗っかきの人はホールドしにくくなるかもしれません。

あとは、塗装が擦れてドラム・セットが黒く汚れることがあります。気にする人は気にするので、他人のドラム・セットを使う場合は注意しましょう。メーカーもこれを配慮してか、チップだけナチュラル・カラーになっているスティックもあります。「チップだけ木目なんて格好悪い」と思うかもしれませんが、スティックの軌道がよくわかるので、これはこれで利点があります。

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