高齢者は成長しないのか

ドラム・レッスンを受けている年配の方で「もう歳だから上達しない」とおっしゃる方がいます。「若い人は覚えが速い」とも言うのですが、僕の経験上、若くても上達に時間がかかる人はいらっしゃいますし、どんどん上達するお歳を召した方もいらっしゃいます。

年齢別に見ても、成長が遅い傾向にあるのは高齢者よりも未就学児です。これは身体的理由(ペダルに足が届きにくい、集中力がもたないなど)によるところが大きいく、小学校の高学年ともなれば、子どもも大人も大差はありません。歳がいくつとか、誰に習っているかとか、どんな練習をやっているかといったことは影響にならないのです。

ただ、高齢になってからの「体力の衰え」は注意すべき点かもしれません。たとえば無理なフォームで演奏した場合、若い人であれば軽い腰痛で済むものが、ヘルニアなどの大病を招く可能性があります。また、これまでの「人生経験」が良い方向に働けば上達に繋がりますが、悪い方向に働いてしまい、かえって成長を阻害してしまうこともあるでしょう。「若い人は飲み込みが速い」と考えている方は、自分の感覚を否定してみてはいかがかでしょうか。



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どういった人が成長するか、と問われると「個人差」としか言いようがありません。人間は植物よりも繊細で、あっという間に育つ人もいれば、いつまでも芽が出ない人もいます。前者は「天才」や「才能のある人」と呼ばれますし、後者は「不器用」とか「どんくさい人」と呼ばれます。僕は間違いなく後者です。でも、ドラム講師になるくらいは上手くなりました。成長のスピードは、あまり重要でありません

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