野菜

社会人のころ、食費の節約と、「なんだか格好良いから」という理由で、ベジタリアンになろうとしていたことがあります。1日の食事が、レタスだけでした。ドレッシングなし、丸かじりです。結果、目まいが止まらなくなって、仕事どころではなくなりました。よくよく考えてみれば、野菜は高いですし、たいして節約にならない、と気がついたため、三日坊主どころか1日ももちませんでした

子どもにとって、野菜は敵です。「とうもろこし」や「じゃがいも」といった、甘みのある野菜は大丈夫だとしても、「ピーマン」のように、苦味のある野菜は嫌われています。大人でも「セロリ」が食べられないという方がいらっしゃいますが、やはり、これも苦い野菜です。育ってきた環境が違うから、好き嫌いは否めない。味というより、「臭いがだめ」という理由で、「しいたけ」も不評です。僕の好きな野菜、というか、好きな食べ物ベスト3に入るであろう「なす」も、子どもたちにとっては、ワースト3に入るほどの不人気っぷりです。ちなみに、僕の苦手な野菜は、「トマト」です。さらにちなむと、「トマト」は、「なす」と同じナス科ナス属です。赤いか紫かだけで、こうも違うものなんでしょうか。

野菜に限らず、子どものころに苦手だったものが、大人になって食べられるようになる、というのはよくあることです。僕も、幼いころはサラダが苦手でした。生野菜が好きじゃないのも原因ですが、それ以上にドレッシング(お酢)が苦手だったのです。ところが、高校生になってアルバイトを始めたころから、むしろ大好物になっていった覚えがあります。ただ、お金がなかったため、自分で買って食べるのはまれで、買うのはいつもコンビニのサラダでした。そのため、当時の僕にとって、コンビニのサラダは贅沢品であり、「好き」の代名詞になっていました。僕が最上級の愛を込めて、「コンビニのサラダくらい好き」と言っても、なかなか相手に伝わらないのが難点でした。



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今でも、コンビニのサラダは好物です。ドレッシングも、青じそ、和風、イタリアン、シーザー、ごまだれ、何でも食べられるようになりました。僕を喜ばせたい、という心優しい方は、コンビニのサラダを買ってくることで解決します。ただし、トマトが苦手だ、ということを、お忘れなきようお願い申し上げます。食べられないことはないのですが、終始「トマトか……」と呟くこと請け合いです。

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