褒められて怒る子

講師会議の研修資料や、教育関係の本を読んでいると、「生徒を褒めてあげましょう」といった内容が、必ず出てきます。生徒は、褒められることで自信がつき、その後の成長に好影響をもたらすそうです。どの資料にも、必ずこのようなことが書いているので、大多数の人にあてはまるのかもしれません。

僕の場合、褒めて伸びたのは、小学生までだと思います。それ以降は、褒められると、「ああ、こいつに褒められるってことは自分は見下されているんだな」と、腹を立てていました。それが次第に、「この人に褒められているようじゃ、自分はまだまだだな」と変化していきます。大学でアンサンブル指導を始めたころ、つまり、「褒める立場」を経験し始めたあたりから、「褒められても気にしなくていいんだ」と思うようになりました。

では、僕のような人に対しては、どう接すべきなのでしょう。ビジネスの話を抜きにすれば、自分の生き様を教えるのが、最も効果的だと思います。たとえば、僕が最初にドラムを習った先生は、「自分はこうやってきて、今こうなっている」という道を、ハッキリ見せてくれた方でした。いろいろと反発した先生でしたが、反発したことで自分の進みたい道を見つけられました。それに、「良いな」と思って憧れた点は、しっかりと影響されています。



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講師研修にて、「小さいお子様には敬語は使わず、フランクな話し方をしましょう」と教わりました。僕は、小学校低学年くらいまで、「初対面で敬語(ていねいなことば)を使ってこない大人は失礼な奴だ」と思っていました。これも年が経つにつれ、「ああいう大人にならないように、自分はしっかり敬語を使えるようになろう」と、反面教師にしました。講師業で、小さいお子様を相手にする立場になった時、また変化するかもしれません。今は、どんなに小さいお子様でも敬語で接しています。僕みたいな子どもは、少ないかもしれませんが、これが、僕の生き様なのです。

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