○aikoと夜行バス
あれはたしか、東京から名古屋を経由し、岐阜県の飛騨高山へ向かっていた時でした。学生最後の旅行ということで、僕は1人で名古屋行きの夜行バスに乗っていました。隣の席に黒いマフラーで顔を隠した女性が座り込んできて、「男女がペアになるなんて珍しいな」と思ってよく見ると歌手のaikoで、「今ツアーしてはるんですか」「やー頑張ってください」みたいなやり取りをしたところで目が覚めました。やけにリアルな夢だったので、aikoも同じ夢を見ていたのではないでしょうか。ちなみに、夜行バスで名古屋に行ったくだりは本当です。
○田島貴男とパブ
見知らぬ海外のパブでビールを飲んでいると、隣で飲んでいるのが日本人だと気づいて、よく見るとオリジナル・ラブの田島貴男でした。少し近寄りがたい雰囲気でしたが、僕はオリジナル・ラブのファンだったので、勇気を出して「会えて光栄ですー」と握手を求めたら快く応じてくれました。見知らぬ土地での日本人ということもあって話もはずみ、田島貴男から「一緒にライブしよう」と持ちかけられると、どこからともなく『接吻』が流れ始めたので、僕はマイクを握って全力で田島貴男のモノマネをしたところ、思いっきり頭をしばかれて目が覚めました。ちなみに、僕がオリジナル・ラブのファンであることだけは本当です。
○スチュアート・コープランドと家電量販店
家電量販店で働いていると、金髪の外国人女性に呼び止められ、ついて行くとThe Policeのドラマー、スチュアート・コープランドがスピーカー・コーナーに立っていました。「このアクティブ・スピーカーって海外でも使えるん？」と訊いてきたので、オーディオ担当の僕は「トランスフォーマー（変圧器）があれば使えるで」と答えました。結局スピーカーは買いませんでしたが、他の商品の会計を済ませて彼らを見送りました。仕事中だったのでクールに振る舞ったものの、多大な影響を与えたドラマー（参考『影響を受けたドラマー』）が目の前にいたのですから、もう少し騒いでも良かったかもしれません。
