同じ両親を持つ、自分よりも先に生まれた女性のこと、また、自分の実兄の配偶者のこと。前者は双子以上である場合を除き、必ず年上になります。「娘1人と息子2人という家族構成は育てやすい」と間違って覚えがちな「一姫二太郎」の姫担当です。なぜ「一姫二王子」ではないのかは不明ですが、僕が知らないだけで「太郎とは、すなわち王子である」という意味があるのかもしれません。つまり、桃太郎は桃王子、山田風太郎は山田風王子、キダ・タローはキダ・オージになります。後者のケースは、血縁関係はありませんが第2親等に含まれる、いわば親戚です。書面では「義姉」と表記される場合が多いです。

親類でなくとも、年上の女性に対する敬称として「姉さん」を使う場合があります。この言葉は非常にセンシティブで「『姉さん』と呼べる年齢差は、いくつからいくつまでか」という問題があります。せいぜい5年以内だと思いますが、1~5年差の相手に対して使うと「そんな老けとらんわ!」と非難されますし、10歳差以上の相手には「嫌味にしか聞こえんわ!」とあきれられます。6~9年差なんて特にシビアで、相手が満足するようなことはまずありえません。敬う思いがあっても口にしないのがベターでしょう。

類似語に「」があります。これも女性への敬称ですが、主に仁義を重んじるタイプの人に対して用いられます。また、いわゆる「姐御肌(姉御肌)」という言葉に相応しい「面倒見がよく、頼れる女性」を「姉キャラ」と呼ぶ場合もあります。この姉キャラは、対象の年齢に関係なく用いることができます。たとえば、172センチの高身長、眼鏡着用で、教員資格保有、普段はムチを操り、いざという時には目からビームを出すような人は、たとい年齢が18歳であっても姉キャラとなります。



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自分よりも年下であっても、兄の妻は義姉です。自分の娘ほどの年齢の女性や、母親よりも年上の女性を「姉さん」と呼ぶことも理論上は可能です。さすがに人外相手、たとえば、猫や犬に対しては用いられないでしょう。そこをあえて「ネエ」と名付けるのも面白いかもしれません。

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