太陽みたいな人

その人の人柄や性格を、銀河系の天体になぞらえた比喩表現の1つです。「あたたかい人」「明るい人」の類義語として扱われますが、太陽は表面温度だけで摂氏約6,000度ですし、太陽光度は100W電球の約4じょ(垓の次の単位。禾へんに予)ですから明るいどころかまぶしすぎて直視できません。比喩にしたって大げさすぎるのです。「日光のような人」くらいならまだ許されるかもしれませんが、こう表現する人は極めてまれです。地球が太陽の恩恵を受けているように、「自分にとってなくてはならない人」と言いたいのかもしれません。微笑ましい限りです。

太陽と似た表現に「ひまわりのような人」があります。どうやら、ひまわりに対して「元気がある」というイメージを抱く人が多いようです。夏の数ヶ月しか咲かない花なのに、不思議なものです。遠回しに「温室育ちだ」と言いたいのでしょうか(温室育ち、という表現自体がすでに遠回しですが)。なお、ひまわりは大きさによって花言葉が変わり、大きなものは「偽りの愛」という意味になります。

他にも「仏のような人」という比喩表現があります。信仰の対象になっているのではなく、あまり怒りを表に出さない人程度の意味しかありません。「海のような人」「空のような人」もほとんど同義です。「お父さん(お母さん)のような人」「お兄さん(お姉さん)のような人」など、家族になぞらえた表現もあります。良く言えば「頼り甲斐のある人」という意味になりますが、端的に言えば「都合のいい人」です。



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「太陽のような人」は、特に恋人や伴侶を表現する際に用いることが多いです。僕の妻を天体に例えるなら、太陽ではなくアルファルドみたいな人だと思います。ちなみに妻は、僕のことを「クレイジーソルトのような人」とおっしゃっていました。塩分過多ということでしょうか。

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