占い

星の動きや血液型、花弁の数など、科学的根拠のない物証によって選択や将来を委ねたり、その助けにしたりする動作のことです。かつてはテレビで特集されるコンテンツでしたが、今はあまり流行っていないようです。星占いは星座の勉強になると思うのですが、たとえば11月生まれのさそり座の人を「さそり座は秋の星座」と勘違いさせる懸念はあります。花占いは環境破壊でしょうか。

先日ショッピング・モールで手相占いコーナーの前を通った時、占い師らしき中年女性が男性客の手を取りながら「あなた次第です!」と声高に言っていた。男性客が何を占ってもらっていたのかは定かではありませんが、仕事運にせよ恋愛運にせよ、大抵の悩みがこの一言で解決します。こういう「嘘は言ってないけど、本当のことも言ってない」みたいな言葉を駆使して生計を立てているのが占い師という職業なのだな、と感心しました。嫌味ではありません。男性客が満足したなら誰も損はしていませんし、サービス業として成立しています。

コミュニケーションの基本は、相手の「言って欲しいこと」を察して口にすることです。励ましや慰めなど、ポジティブな言葉を使うのが一般的ですが、占いの場合はネガティブな言葉を用いる場合があります。たとえば、「会社での業績が悪い」という悩みを持った人に対し、「今のあなたの運気は非常に悪い。地獄に落ちるわよ」などとズバリ言うのです。ネガティブですが、これは相談者の「言って欲しいこと」なのです。すなわち、「会社での業績が悪いのは、運気が悪かったせいなのだ」と思いたいわけです。



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僕は占いを全く信じていませんが、興味がないわけではありません。いつか手相を見てもらったら、占い師の言葉に「どうしてその線が長いとそういう特徴になるんですか」「運気が良くないとは、具体的にどういった状態を指すのですか」「占いを信じていない相手に対し、そのコメントは有効だとお考えですか」と訊いてみたいです。たぶん、お互い嫌な思いをするだけだろうな、という予感があるので、実行には至っていません。

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