初めてのドラム・レッスンは英語だった

大学時代、音楽教室で講師として働いている同級生に「自分の代わりにドラム・レッスンをやってくれないか」と頼まれたことがあります。どうやら急遽演奏の仕事が入ったらしく、レッスンを休講にできないから代理の講師を探しているとのことでした。僕は、英語ができない自分に代理レッスンを依頼してきたことに驚きました。僕の出身大学は海外で、代理レッスンも当然英語で行わなければなりませんでした。

ドラマーは他にもいたのに、なぜ僕なのかと思いました。たまたま僕が1人目だった可能性もありますが、講師業は楽器の演奏能力よりも言葉によるコミュニケーション能力が問われる仕事です。疑問は残りましたが、僕にとっては願ってもないチャンスでした。英語は喋れなくても、神様が何とかしてくれると思ったのです。

僕が受け持ったのは30分の個人レッスンが2枠、どちらも小学生くらいの男の子でした。課題曲が決まっていたので、スピーカーから流した音楽に合わせて演奏してもらいました。口頭でアドバイスしても通じないので、自分が模範となって演奏し、まねをしてもらいます。満足いくレッスンになったか定かではありませんが、1時間のレッスンはつつがなく終わりました。



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ちなみに、僕は「日本語でコミュニケーションできる方」に限定してレッスンをお受けしています。理由は、「英語じゃ良いパフォーマンスができないから」というわけでは全然なく、「地震や火事などの緊急時に指示が遅れる可能性があるから」です。

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