何歳になったら夢を諦めなければいけないか


「ある一定の年齢までに結果が出せなかったら夢を諦める」と、夢に時間制限を設けている人がいました。「将来就きたい職業」という意味の夢です。どちらかと言えば女性にこの傾向が強く、「夢が叶わなかったら結婚する」と言っている人が僕の周りには多かったです。逆に男性は「いくつになっても夢を追いかけてやる!」と言っている人が大半でした。今の世代はもう少し違っていて、夢を追い続ける女性が増えたのでは、と思います。

友人で、まだ20歳にもなっていない時に「24歳までに結果を出せなかったら引退する」と言っていた人がいます。子どものころから役者業を営んでおり、有名なドラマや映画に役名付きで出演している人だったので、もう十分結果は出ていますし、24歳は早過ぎると当時の僕は思いました。その後、友人は役者業をあっさり引退し、結婚して今は海外に住んでいます。公言していた通り、「役者業で結果を出す」という夢を諦めたのです。

「夢を諦める」というと、意思が弱いだとか情けないと思われがちですが、引き際を見定められず、ただ何となく夢を追っているよりは冷静で賢い判断です。「○○歳で夢を諦める」と言う人は、「結婚する」「就職する」など、夢を諦めた後のことまで考えて決断していることが多いです。仮に10年先の将来を見据えたとして、「夢を諦める」は10年後の終点ではなく、通過点に過ぎないのです。そうなると、半分の5年くらいに諦める目途を立てるのではないでしょうか。友人の「24歳までに」というリミットは、今思うと理にかなっていたのだな、と気付きます。



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夢はいくつになっても追い続けられるものですが、自分の将来を見据えることは夢を叶えるよりも重要です。夢を叶えた後のことを何年先まで予測できるか、それによって夢の制限時間が決まるのです。

僕は、音楽講師になる夢に時間制限は設けていませんでした。いくつになってもいいから夢を叶えるつもりでいたのですが、音大を卒業した27歳の夏に「30歳までに大手音楽教室に採用されなければ夢を諦める」と決意しました。理由は、20代で結婚したかったからです。結果も出せないまま家庭を持つことはできない、と考えたのです。ちなみに、その夏の講師採用試験に合格し、秋に稼働が始まりました。神様の恵みです。アーメン。

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