一流大学中退と三流大学卒業はどちらが優秀か

まず、何を基準に一流と三流を区別するのかよくわからなかったため、ネットで調べたところ「偏差値63以上を一流大学、偏差値55以上を三流大学」という調査結果が出ていることがわかりました。僕は、この「偏差値」というのがどういったシステムなのかわかっていません。学力と同義、くらいの想像はしていますが、ひょっとしたら全然違うかもしれません。偏差値の上限も知らないので、63という数字がすごいかどうかもわかりません。三流大学と8つしか変わらないので、上限は70くらいでは、と予想しています。とにかく、「一流大学は、三流大学に比べて学力を要する」という前提で進めていこうと思います。

中退」とは、「在籍はしたが、修めるべき課題をクリアせずに退学した経験」のこと。いっぽう「卒業」とは、「修めるべき課題をクリアして手に入れた資格」です。この資格の中には経験も含まれており、大学中退と大学卒業では後者の方が経験も資格も揃っているため、優位とされるはずです。ところが、「一流大学中退」と「三流大学卒業」では前者を高く評価するのが一般的のようです。つまり、「一流大学の経験は、三流大学の資格に勝る」と考えている人が多い、ということです。

たしかに、中退と卒業だけでその人の能力を測ることはできません。たとえば、大学を中退後に会社を起業して成功する人もいれば、大学を卒業しても就職できずにいる人もいます。「会社を起業した人は偉い」とまでは言いませんが、能力の優劣だけを見れば結果を出している方が優れていると言わざるを得ません。一流大学と三流大学の場合、一流大学はそもそも入学すること自体が難しいため、在籍した時点で能力が評価されます。それに比べると三流大学は、入学も卒業も容易であるため、評価されにくいのかもしれません。



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しかし大学とは、入学ではなく勉強をしに行くところです。「中退するために入学した」という突飛な理由があるならまだしも、普通は大学卒業を目指して入学するはずです。一流大学中退というのは、その目標を達成できなかった人ということになります。なぜ、達成できなかったのでしょうか。突然の不幸に見舞われる人もいますが、大多数は「実現可能な目標を見誤っていたため」です。それに引き換え三流大学を卒業した人は、自身の能力を自覚し、来るべき困難に備えられる人と言えます。また、他者から与えられた課題をこなす忠実さも持っています。

さて、どちらが優秀と言えるでしょう。個人的には、今まで何をしてきたのかよりも、これから何をすべきか理解している方が評価に値すると考えています。「理解」は現在進行形の能力だからです。過去を評価するのは、過去の人間にやらせておけば良いのではないでしょうか。

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