「フランスのトリコロールは青、白、赤をバランスよく見せるために、膨張して見える白の比率を下げているんだよ！」と、聞かれてもいないうんちくを垂れたくなる国ナンバーワン。「青は自由、白は平等、赤は友愛を表している」という説もありますが、実際のところはよくわかっていないそうです。ちなみに、理髪店の前に置いてあるトリコロール模様の看板は「サインポール」といい、青は静脈、白は包帯、赤は動脈を表しています。聞かれてもいないうんちくを垂れたくなる看板ナンバーワン。
世界三大料理にもなっているフランス料理ですが、具体的な料理名はパッと思いつきません。シャンパンくらいです。チーズ・フォンデュなんてフランス語っぽい響きですが、これはスイス料理だそうです。エスカルゴは材料名ですし、ティラミス、はイタリアだった気がします。本当に三大料理なのでしょうか。
「こんにちは」は「ボンジュール」、「ありがとう」は「メルシー」、「さようなら」は「オ・ルヴォワール」とされていますが、実際は「ボジョー」「メッシ」「オヴァ」みたく発音します。また、日本人がLとRの発音が苦手なように、フランス人はHの発音が苦手とされています。くれぐれも「『He has huge house』って言ってみて」とからかわないようにしましょう。
たびたびドイツと比較される国です（参考『ドイツ』）。ドラムスティックの持ち方は、手の甲が上を向くのが「ジャーマン・グリップ」で、親指が上を向くのが「フレンチ・グリップ」です（参考『レギュラー・グリップ』）。クラシック音楽では、「歴史を重んじて発展させていくドイツ」に対し、「新しさを取り入れて軽さ（聞きやすさ）を追求するフランス」というイメージがあります。ジャズでいう「ハード・バップ」と「ウエスト・コースト」みたいな関係でしょうか。
クラシック音楽にうとい僕ですが、フランス生まれの「印象派」は好きで、大学時代には課題で論文を書いています。もしも本屋で流れていたのがビル・エヴァンスじゃなくてモーリス・ラヴェルだったら、僕はクラシック音楽奏者を目指していたかもしれません。
