ハードウエアを選ぶ時の基準

ハードウエアは、ドラム・セットに使われる楽器をマウント(セッティング)するために必要な、金属製の支柱やパーツ類のことです。主なハードウエアには、シンバルを支えるシンバル・スタンド、スネアを支えるスネア・スタンド、タムを支えるタム・ホルダー、ドラマーが腰かけるためのドラム・スツール(イス)があります。ハイハットを足で操作するハイハット・スタンドや、バスドラムを演奏するためのキック・ペダルもハードウエアに含まれますが、これらは「楽器を演奏する」という要素が含まれるため、今回は割愛します。

○トラブル・メーカー

ハードウエアはドラム・セットの中でも最もトラブルが多い部分です。ヘッド(叩く面)が破れたり、シェル(胴体)が曲がったりすることは万に1つもありませんが、楽器の重量や衝撃に耐えきれず傾いたり転倒したりすることは非常に多いです。これは、使っているうちにネジなどのパーツが摩耗して強度が失われるからです。特に安価なハードウエアはこの傾向が著しく、十中八九「安物買いの銭失い」となります。

○「高い」は「いい」のか

しかし、「値段の高いものを買えば良い」というわけでもありません。スタンド類のレッグ(足元)は、大きく分けると堅牢な「ダブル・レッグ」と華奢な「シングル・レッグ」があります。



★オススメ ライブ




ダブル・レッグ
シングル・レッグ

作りがしっかりしているダブル・レッグの方が高価ですが、シングル・レッグよりも楽器の振動を止めてしまうため、サスティン(音の長さ)が短くなり、音色が硬くなる傾向があります。そのため、少人数のアンサンブルやアコースティック音楽にはシングル・レッグの方が好ましい、とされているほどです。僕は、「ダブル・レッグは重くて運搬が大変」という理由でシングル・レッグのスタンドを好んで使っています。

ダブル・レッグかシングル・レッグ、どちらを選ぶかは個人の好みに合わせれば良いでしょう。ただ、多少値が張っても大手ドラム・メーカーの製品を選んだ方が長持ちするので、結果的に安くすませられます。また、同じメーカーで揃えておくとパーツや規格が統一されるため、管理しやすくなるでしょう。日本のメーカーなら比較的パーツが入手しやすいので、特にこだわりがなければ日本の大手メーカーを選んでみてはいかがでしょうか。

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