1. 譜面が落ちる
譜面を横に折っていたり、譜面台が不安定だったりすると、ドラムを叩いた振動で譜面が落ちやすくなります。また、野外の場合は風で飛ばされることもあります。
【対処法】
○ファイルに入れる
○クリップ、マグネットで固定する
○自分の譜面台を持ち込む
2. タムやシンバルが傾く(倒れる)
楽器を固定するホルダーのナットが消耗していたり、締めが甘かったりすると、シンバルが傾きやすくなります。また、シンバル・スタンドは足をしっかり開いていなかったり、ブーム部分をスタンドの足と足の間に伸ばしていたりすると倒れやすくなります。
【対処法】
○ナットをしっかり締めた後、手で楽器を押さえて傾くかどうか確認する
○手で締めても固定されない場合はスティック2本でナットを挟み、軽く締める(締めすぎ厳禁)
○ブーム部分は足の方へ伸ばす
3. セッティングがいまいち
対バンやジャムセッション、発表会など、複数のドラマーが1台のドラムを入れ替わり立ち代りで使う場合、セッティングに十分な時間はかけられません。そのため、自分好みのセッティングができないことがあります。「クラッシュ・シンバルが遠い」「スネアが高くてリムにスティックが当たる」あたりがよくあるミスとして挙げられます。
【対処法】
○セッティングする手順をあらかじめ決めておく
○決まったセッティングに固執せず、たまには違うセッティングも試しておく
○あまりにも叩きにくい場合は演奏内容を変える
4. スティックを落とす(スティックが折れる)
ステージに立って緊張すると筋肉が強張り、ちょっとした衝撃でスティックを落としてしまうことがあります。また、普段よりも力が入ってしまうと、スティックへの負荷も大きくなってしまうでしょう。
【対処法】
○ストレッチなどして身体をほぐす
○演奏前にスティックの状態をチェックしておく
○予備のスティックを用意しておく
5. スナッピーがオフになったまま叩き始めてしまう
ドラムのない前奏やMC中など、スナッピーが共鳴してノイズになるシチュエーションでは一時的にスナッピーをオフにするのが普通です。ただその後、スナッピーをオンにするのを忘れてしまい、そのまま叩き始めてしまうことがあります。
【対処法】
○右手だけでリズムを叩きつつ、左手でストレイナー(スイッチ)を操作する
○ストレイナーを手前にセッティングし、即座に操作できる状態にしておく
○待機中は常にストレイナーに触れておく癖をつける
【後編】へ続く。