ドラム初心者にありがちな6つのミスと対処法【前編】

1. 自分の音しか聞いていない、あるいは、自分の音を聞けていない

他の楽器に比べ、ドラムの演奏は非常にシンプルです。右手と右足を一緒に叩いて「どーん」、両手を一緒に叩いて「たーん」、これを交互に行なうだけでリズム・パターンになります。大抵の人は10分くらいで叩けるようになりますし、勘のいい人だと一瞬もかかりません

ただ、パターンが叩けても速度が変わったり、フレーズがずれたりして「周りの音に合わせられない」という方がいらっしゃいます。主な原因は「リズム・パターンを叩くことに夢中になっている」あるいは「周りの音に気をとられている」が挙げられます。前者は合わせるべき対象を見失っており、後者は自分(ドラム)を見失っているわけです。

【対処法】
○1度ドラムから離れ、足踏みと手拍子でリズムを取る
○歌に合わせて「どーん たーん」と口ずさむ

2.数を数えられない

ドラムのパターンはシンプルであるゆえに、演奏内容も単調で「16小節間、ずっと同じリズム・パターン」という曲も珍しくありません。すると、叩いている途中で「今、何小節目だっけ」と構成を見失うことがたびたび起きます。

また、16分音符や3連符といった細かい連打を混同してしまうケースもあります。一方は16分音符の「だかだか(4つ)」、もう一方は3連符の「だかだ(3つ)」と数が違うのに、同じように叩いてしまうのです。どちらの連打も「ざーっ」という、繋がった1つの音に聞こえているのかもしれません。



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【対処法】
歌詞やメロディのタイミングで構成を覚えておく
○連打の数に相当する文字数を設定する(例:「だかだか」は「はくさい」、「だかだ」は「トマト」)

3. できないフレーズを原曲と同じテンポで叩こうとする

難しいフレーズにも関わらず、テンポを落とさずに反復し、同じミスを繰り返しては演奏を止めている人がいます。まず考えなければならないのは、「そのフレーズを作った作者ですら時間をかけて演奏している」ということです。ジャズのようにアドリブ主体の音楽だったとしても、そのアドリブを生み出すまでに鍛錬してきた経験や勘、歴史があるのです。同じくらい時間がかかるものと思いましょう。

【対処法】
○数ヶ月先の目標でなく、数年先の未来を見すえる
○自分の演奏を録画、録音し、客観的に評価する

後編へ続く

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