ドラム人生の中でラッキーだったこと

僕のドラム人生は、ドラムを始めた高校1年生のころから恵まれています。母の勧めで音楽科のある高校に進学したため、ドラムに触れる機会がたくさん与えられていました。優秀な先輩や同級生に囲まれていましたし、講師はみな現役のプロでした。このような「周りが上手い」という環境は適度な緊張を生み、集中力に繋がります。苦しいこともありましたが、その苦しみを助けてくれたのもまた環境なのです。自分を変えることは容易いですが、環境を変えるのは難しいです。高校という極めて身近な環境がこのように整えられていたことは、本当に恵みでした。

さらに幸福だったのは、高校の同級生や先輩がバンドに誘ってくれたことです。同級生とのバンドはオリジナル曲中心のライブハウス活動で、先輩が誘ってくれたのはキリスト教会の賛美隊です。創造力が鍛えられたり、毎週日曜に演奏できたりするなど、音楽的な成長ももちろんありましたが、人間的な成長が大きかったです。どちらも活動期間は3年と短いですが、僕にとって重要なバックボーンとなっています。これらの活動をプロフィールに書いているのは、これが理由です。

関西でも留学先のアイルランドでも素晴らしい講師陣に恵まれました(参考『櫻井ティモと7人のドラム講師』)。彼らからはドラムの技術だけでなく、ドラム講師としてのあり方も学びました。叩き方も教え方も、何から何まで影響を受けています。誰か1人でも欠けていたら、僕はドラム講師にはなれなかったかもしれません。



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ドラム講師になってからは、経験豊富な先輩方からあらゆるアドバイスやアイディアをいただいています。実際にレッスンを見学させてもらった方もいるし、半年に1度の講師会議ではいつも刺激を受けています。自分も同じように刺激を与えられていれば、と願ってやみません。

運とはつまり、自分の力ではどうしようもできない範囲のことです。僕は相当に不器用ですが、運には恵まれています。いったい、誰が何の目的でこんな運を与えたのでしょう。僕は、神様の仕業と信じて疑いません。

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