ダンスとドラムの関係

ドラムは楽器の中でも特に運動要素が高い、という話を何度か記事にしてきました。その中で「どちらかと言えばダンスに近い」という発言もしています(参考『リズムだけで音楽は成立するのか』)。では、ドラムが上手くなるとダンスも上手くなるのでしょうか?

ドラムもダンスも、音楽に合わせてリズムを出す芸術的表現方法です。合わせる対象はどちらも「音楽」ですので、良いパフォーマンスをするためにはを鍛える必要があります。「リズムを出す」という点も共通していますので、聞いた音に対して適切に反応する、という点も同じです。

違うのは「リズムの出し方」で、音楽に対して「音を出して合わせる」のがドラムで、「動きを出して合わせる」のがダンスという点です。一部の例外を除き、ドラムは聴覚情報ダンスは視覚情報を用いた芸術なわけです。一般的に音楽は聴覚情報の芸術なので、ドラムは「限りなく運動に近い音楽」で、ダンスは「限りなく音楽に近い運動」と呼べるかもしれません。



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ドラムは両手両足を動かして楽器を演奏するので、他の楽器に比べると運動量が多く、全身運動のダンスと似通っているのは理屈が通っているかもしれません。フレーズによってはフォーム(体さばき)を意識しますし、それこそライブやコンサートでは叩いている姿(見た目)でパフォーマンスします。もちろん、ダンスもドラムもいわゆる「リズム感」を要するので、共通項が多く、ある程度テクニックが流用できるかもしれません。

少し気になるのは、「元ダンサーのドラマー」は割とよく耳にするのですが、「元ドラマーのダンサー」はあまり聞いたことがありません。今は義務教育課程でダンスの授業があるくらいですから、今後は珍しくなくなるかもしれません。ティモ・ドラム・レッスンの生徒様の中にもダンス教室に通っておられる方がいらっしゃいます。将来、ダンサーになった時に「ドラムを習っていて良かった」と思えるようなレッスンをしたいものです。

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